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写メ日記
最新の写メ日記

現代はいろんな依存症にあふれていると思う。
昔からあるアルコールやたばこ。
今ならスマートフォン、SNS、承認欲求。
名前が変わっただけで
「何かにすがらないと保てない状態」は
ずっと人のそばにあった。
依存症にはいくつもの治療法があるらしい。
薬、カウンセリング、集団療法。
でも調べてみるとどの治療法を選んでも
治療成績に大きな差はなかった
というデータがあるようだ。
じゃあ何が違いを生むのか。
それは自分で治療法を選んだかどうか。
自分で選んだ人のほうが、回復しやすかった。
方法の違いじゃなく「選んだ」という
事実そのものが回復を後押ししていた。
女風の仕事にもすごく似ていると思う。
「癒されたい」
「気持ちよくなりたい」
そう思って来てくれる人は多いと思う。
でも、ただ受け身で
癒される側に座っているだけだと
不思議と変化は起きにくい。
どんな時間を過ごしたいか
どこまで触れてほしいか
何を話して何を話さないか
それを自分で選ぼうとした瞬間から
空気が変わる。
同じ施術、同じ時間でも
「任せます」と「今日はこうしたい」の違いは
体感としては別物だ。
僕は正解を用意する仕事じゃない。
依存させる仕事でもない。
「自分で選ぶ」ための余白を
一緒に持つ仕事なんだと思っている。
誰かに委ねきる安心もある。
でも、自分で選んだ時間は
あとでちゃんと自分の中に残る。
治る、変わる、楽になる。
そのスタートは
いつも他人じゃなく自分の側にある。
だから今日も僕は与える人というより
選択を邪魔しない人でいたい。
全部を立て直さなくていい。
まずは自分で選ぶところから。
それだけで人はちゃんと前に進めると思う。
Eveki

イベンターの知り合いがいて
それがきっかけで
何度か異業種交流会という場所に
参加したことがある。
正直、最初から気が引けていた。
主催者にはこう伝えていた。
「ボクなんて
サラリーマンをしながら女風してる人間ですよ。
おもしろい話もないし
そんな人間の話、誰も聞きたくないと思いますよ」
起業を志している人。経営者。
余剰資金をどこかに振りたい人。
夢、数字、スケール、成長率。
言葉が飛び交うその空間で
自分の肩書きは
あまりにも説明しづらかった。
名刺を出すたびに一瞬だけ生まれる間。
ああ、やっぱり場違いだなって思った。
でも、何度か参加するうちに少しずつ気づいたことがある。
みんな思っているほど
肩書きそのものを見ていない。
むしろどんな迷いを抱えて
ここに立っているのか。
そこに耳を傾けている人がいる。
嬉々として話を聞いてくれる
けったいな人もいた。
それは仕事としての女風とも重なる。
女風は気持ちを盛り上げる仕事じゃない。
欲を煽る仕事でもない。
安心をつくる仕事だと思っている。
触れる前に空気を読む。
踏み込みすぎない距離を保つ。
相手が心を預けてもいいかどうか、
自分が試され続ける仕事。
色気は与えるものじゃなくて
管理するものだと思っている。
境界線を引く。
期待を増やしすぎない。
でも冷たくもしない。
その曖昧で繊細なバランスを
毎回、意識的に選ぶ。
サラリーマンをしながら女風をしている。
どっちつかずに見えるかもしれない。
でも責任を持って人に触れる仕事を続けるには
生活も感情も
ちゃんと地面についている必要がある。
異業種交流会で感じた
あの説明しづらさは女風の現場では
そのまま信用になる。
派手じゃない。
分かりやすくもない。
それでも安心と余白を提供することに
対価が生まれる仕事がここにはある。
それを今日も静かに続けている。
Eveki










